プログラミング教育 必須化の流れ

プログラミング必須化の流れ プログラミング教育
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学校でプログラミングの授業が始まるよ

ピュタくん
ピュタくん

おかあさん!
プログラミングってなに?

ある日、学校帰りに小学4年生のピュタ君がおかあさんに聞きました。

お姉ちゃん
お姉ちゃん

おかあさん!
家庭科で、ネットワークの授業がはじまるそうなんだけど知ってる?

中学校から帰ってきた中学1年のお姉ちゃんが慌てて聞いてきます。

お母さん
お母さん

プログラミング授業?
ネットワークの授業? 

聞いたことないわ。
ぜんぜん知らないし、
なんて説明すればいいかわからないよ。

塾でも通わせなきゃ授業についていけないのかしら?

お母さんは、プログラミングやネットワークなんて全く分からないので答えようがありません。

そこで、心配したお母さんはピュタ君の担任の先生に聞いてみました。

担任の先生
担任の先生

おかあさん。
いま社会がものすごく早く変わってきているのわかりますか?

車も自動運転が始まったり、決済も仮想通貨(資産)で支払できるようになったというニュースが流れていますね。

人工知能がビッグデータを解析して、台風や地震などの自然災害予測や避難する人の行動予測も行えるようになっているんです。

世の中は今、産業革命の真っ最中なんですよ。

こんな世の中に生きていく子供たちのために、学校教育の実施要領もあたらしく改訂になったんです。

これから、学校教育の学習指導要領が改訂された流れと、改訂スケジュールを説明しますね。

途中分からないことがあっても、最後まで聞いてくださいね。

おかあさん産業革命って覚えてる?

産業革命というと、

18世紀から19世紀にかけて蒸気機関の発明でヨーロッパを中心に産業の工業化が急激に進展し社会構造が変化した時代のことだと歴史の授業で習いましたよね。

これは、第一次産業革命のことです。

これに対して、2010年以降の現在は第四次産業革命の時代(Society5.0)と呼ばれているんですよ。

第四次産業革命とSociety5.0

現在、コンピュータや高度なプログラミング技術により開発されたソフトウェアの発達で人工知能(AI)やブロックチェーン技術が実用化されるなど社会が急激に変化し始めています。

この流れは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を融合する先端技術があらゆる産業や社会生活に取り入れられた社会(Society5.0)の実現をもたらします。

society5.0のイメージ(出典 内閣府ホームページ(https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/))
出典 内閣府ホームページ(https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/

子供たちは、こんな社会で生きていかなければならないんですね。

Society5.0の社会で生きる力を学ぶ

知らないうちに社会はどんどん変わっているのですね。

このSociety5.0の社会を生きるために、

小学校のプログラミング教育必修化を含め、小・中・高等学校を通じてプログラミング教育を以下のように拡充する方向で学習指導要領が改訂されるんですよ。

  • 小学校では、コンピューターの基本的な操作を習得して新たにプログラミング的思考を育成
    (2020年から実施)
  • 中学では、技術家庭科(技術分野D)でネットワークやセキュリティに関する内容を充実
    (2021年から実施)
  • 高等学校では、情報科に共通必履修科目【情報Ⅰ】を新設
    (2022年から年次進行で実施)

    出典:「小学校プログラミング教育の趣旨と計画的な準備の必要性について」
    (文部科学省) (https://www.mext.go.jp/content/20200210-mxt_jogai01-100013292_01.pdf
     
     

そこで、学校から帰ってきたピュタくんとお姉さんは、おかあさんにプログラミングやネットワークのことを聞いたみたいですね?

お母さん
お母さん

よく分からないけど、

小学校では2020年から、プログラミング教育をするように教科書がかわるようね。

中学校では2021年から、家庭科(技術分野)の内容が変わるようね。

おかあさんには、子供たちがプログラミングやネットワークのことを聞いてきた理由だけは、分かりました。

プログラミング教育拡充に向けたスケジュール

2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会の実施

まず2016年に教育の情報化に向けて施策の検討を目的に、

「2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会」

が下記日程で5回に分けて実施されました。

  1. 2016年2月15日第1回
  2. 2016年7月28日第2回
  3. 平成28年3月25日第3回
  4. 平成28年4月8日    中間とりまとめ提出(施策の具体化を目的にWGを設置)
    • 基本問題検討WG
    • スマートスクール構想検討WG
    • 教育の情報化加速化検討WG
  5. 平成28年6月17日第4回
  6. 平成28年7月28日第5回 最終まとめ提出

    出典:「 2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会」
    (文部科学省)(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/1369482.htm

教育の情報化加速化プランの策定

文部科学省では、最終まとめ報告をふまえて

「教育の情報化加速化プラン」を策定し、次期学習指導要領の教育改革工程表

を下記の通り決定しました。

出典:「教育の情報化加速化プラン 改革工程表」
(文部科学省) (https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/28/07/__icsFiles/afieldfile/2016/07/29/1375100_02_1.pdf

学習指導要領改訂スケジュールの改定

教育の情報化加速化プランに基づいて、

「学習指導要領改訂スケジュール」

が改定され、

小学校プログラミング教育必修化の新学習指導要領は2020年から実施

中学校プログラミング教育必修化の新学習指導要領は2021年から実施

に決定しました。

出典:「小学校プログラミング教育の趣旨と計画的な準備の必要性について」 (文部科学省)
出典:「小学校プログラミング教育の趣旨と計画的な準備の必要性について」
(文部科学省) (https://www.mext.go.jp/content/20200210-mxt_jogai01-100013292_01.pdf

お母さんがわかったこと

担任の先生
担任の先生

おかあさんどうですか?

これが、プログラミング教育の必須化の流れなんですよ。

まだよく分からないと思いますけど、

小学生はプログラミング教育が2020年から必須化になって、

中学生は、技術家庭科の情報分野の内容が2021年から新しく変わって必須化すること

だけでも覚えておいてくださいね。

学習指導要領の改訂を受けて、

いろいろなプログラミング教室やオンラインプログラミング講座がサービスをはじめているみたいですが、

お子さんの興味がもてる講座があれば受講してみるのもいいですね。

ハイ
なんとなくわかりました。

小学生はプログラミング教育が2020年から必須化になって、

中学生は、技術家庭科の情報分野の内容が2021年から新しく変わって必須化になるんですね。

ありがとうございました。

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